開発の背景とねらい
進路や職業について考える時期において、知識の習得だけでなく、「どのように生き、どのような価値感を持って働くか」といった職業観・人生観の形成は重要です。
しかし、障害福祉の仕事は「大変そう」「専門的で難しそう」といったイメージが先行しやすく、具体的な魅力ややりがいが伝わりにくいため、職業選択の視野に入りにくいという課題がありました。
そこで本プロダクトは、障害福祉を「理解するもの」ではなく「体験するもの」として設計されています。遊びを通じて自然に関心を喚起し、障害福祉と出会うきっかけを創出します。
ゲームのテーマとストーリー
本ボードゲームは、幅広い世代が関心を寄せる「推し活」やアイドル文化をテーマに、障害福祉の視点を掛け合わせています。
プレイヤーは芸能事務所のプロデューサーとなり、個性豊かなアイドル候補生一人ひとりと向き合いながら、相手を理解し、信頼関係を築き、課題を乗り越えていきます。
そのプロセスを通じて、人の特性に応じた関わり方を考えることや、成長を支える視点を持つといった、障害福祉の現場に通じる本質的な価値を体感的に学ぶことができます。

ゲームのストーリーでは、プレイヤーは芸能事務所のプロデューサーとして、どんな身体でも、どんな精神的な障壁があっても夢を諦めず、自分らしさが追求できる「芸能界の新時代」を築くという野望を掲げます。担当アイドル候補生の夢を叶えるべく、その魅力を活かし、レッスンやプライベートの課題をサポートしながら、スターダムへの階段を駆け上がることを目指します。
ゲーム概要
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商品名:このたび“超個性派アイドルユニット”のプロデューサーに就任しました
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3~4人1組のチームで実施
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すごろく形式で、誰でも直感的に参加可能
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プレイ時間:約30分
登場するアイドル候補生は、それぞれ障害に関する特性や背景を持つキャラクターとして設計されています。専門職へのヒアリングをもとに、現場のリアリティを大切に制作されています。

導入実績と効果
2026年には、吹田市「令和7年度障がい福祉分野のしごとの魅力発信業務」の一環として、本ボードゲームが活用されました。市内の県立高校や青少年施設など3か所にて実施され、計45名が体験しています。
実施前後のアンケートでは、「障害福祉の仕事に興味がある」と回答した割合(「とても興味がある」「興味がある」の合計)が、14.3%から36.8%へと向上(+22.5ポイント)しました。短時間の体験を通じて、障害福祉に対する関心の向上が確認されています。

体験者の声
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何気ない思いつきが障害者の助けになることを知れました。
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今までは障害者福祉について知らなかったし、あまり関わることはないと思っていたけど、今回のボードゲームを通して少し身近に感じることができましたし、自分にできることもたくさんあるんだと知ることができました。
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ボードゲームを通して様々な障害について知ることができました。
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ボードゲームと障害福祉をかけあわせて考えられているのがとても良いアイデアだなと思い、より障害福祉について知ってもらえるのではないかなと思いました。子供たちに教えるときにもとても役に立ちそうだなと思いました。楽しかったです!!
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ボードゲームめっちゃ面白い上に勉強になって本当に良い授業をさせてもらいました。
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様々な症状がある人が困ったときに頼られる人になりたいと思いました。
NPO法人Ubdobe(ウブドベ)について
NPO法人Ubdobeは、医療や福祉の専門性と難病や障害の当事者性を活かしたコンテンツづくりを通じて、あらゆる人々の積極的社会参加を実現する社会課題解決型クリエイティブ・カンパニーです。
病気や障害をテーマとしたクラブイベントや謎解きイベントの企画、福祉施設でインターンを行う国内留学制度の運営、重度訪問・居宅介護・移動支援事業所の運営まで、幅広い分野で活動しています。医療福祉情報の啓発・人材獲得等を目的としたプロジェクトを全国の行政・企業・団体と共に実施しています。
公式サイト:https://ubdobe.jp/


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